大阪大学CSCDサイトで授業レポートが公開

大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)のサイトにて、「現代ヒト学入門III」の授業レポートが前編・後編として掲載されました。

現代ヒト学入門IIIについて

この授業は、高度副プログラム「ヒトはどのようにしてヒトになったか」の一環として開講されており、人類学・哲学・生物学を交差させながら「ヒト」を問い直す学際的なプログラムです。

隠岐島でのフィールドワーク

2023年10月7日〜9日に隠岐島(隠岐の島町)を訪れ、800年の歴史を持つ「牛突き」(闘牛)の現地調査を行いました。この調査では:

について考察しました。

医学研究者としての学び

医学部で神経科学を専攻する私にとって、このフィールドワークは新鮮な経験でした。特に印象的だったのは:

  1. 身体性の多様な理解: 医学的な「身体」概念と、文化的・社会的文脈における「身体」の違い
  2. 関係性の視点: 疾患を個体の問題として捉えるだけでなく、環境や関係性の中で理解する重要性
  3. ナラティブの力: 地域の人々の語りから浮かび上がる、数値化できない「生きられた経験」の価値

神経科学研究への還元

この経験は、私の神経変性疾患研究にも新たな視座をもたらしました。MSA(多系統萎縮症)のような疾患を理解する際、生物学的メカニズムだけでなく、患者さんの生活世界や社会的文脈を含めた全体的な視点の重要性を改めて認識しました。

CSCDでの学際的な学びは、Learning Journeyでも紹介しているように、私の研究哲学の重要な構成要素となっています。


This interdisciplinary fieldwork experience in the Oki Islands provided invaluable insights into human-animal relationships and cultural embodiment, enriching my neuroscience research with anthropological perspectives.