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2025

TRACS プログラムインタビューに掲載されました

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TRACS公式noteでインタビュー記事が公開

大阪大学TRACS(Training program for Research Administrators and Coordinators)の公式noteにて、プログラム参加者としてのインタビュー記事が掲載されました。 📖 インタビュー記事はこちら

TRACSプログラムについて

TRACSは、医療機器開発や社会実装に関心を持つ大学院生のための分野横断型リサーチトレーニング・プログラムです。福田恵子先生と熊本康昭准教授のご指導のもと、以下の領域について実践的に学んでいます:
  • 医療機器開発のプロセス
  • 薬事規制と保険収載
  • 知的財産管理
  • ビジネスモデル構築
  • スタートアップ経営

プログラムでの学び

このプログラムを通じて、基礎研究と臨床応用の橋渡しについて深く考える機会を得ました。特に印象的だったのは:
  1. 規制科学の重要性: 革新的な技術も適切な規制対応なしには患者に届かない
  2. 多職種連携: エンジニア、臨床医、ビジネス専門家との協働の価値
  3. 社会実装の複雑さ: 技術開発から製品化までの長い道のり

今後の展望

神経変性疾患の研究を続けながら、その成果を実際の医療現場に届けるための方法論も同時に学んでいます。基礎研究者としての専門性を深めつつ、トランスレーショナルリサーチの視点を持つことで、より社会にインパクトのある研究を目指していきたいと考えています。 インタビューでは、研究者がなぜ医療機器開発やアントレプレナーシップを学ぶ必要があるのか、プログラムでの具体的な経験などについてお話ししています。医工連携や産学連携に興味のある方にも参考になれば幸いです。
The TRACS program has been instrumental in bridging my neuroscience research with real-world medical device innovation. This interview (in Japanese) discusses my journey in the program and vision for translational research. Read more

Photonics Challenge 2025 ファイナリストに選出されました

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未来医療イノベーターズとしてPhotonics Challenge 2025に進出

Photonics Challenge 2025のアイデア部門において、私たちのチーム「未来医療イノベーターズ」がファイナリストに選出されました。

提案内容:ラマン分光法による術中ナビゲーション

私たちは、ラマン分光法を用いた外科手術ナビゲーションシステムを提案しました。このシステムの特徴は:
  • 神経組織の非侵襲的識別: ラマン分光により、神経組織と周辺組織をリアルタイムで識別
  • 術中神経損傷の予防: 外科医に神経の位置を視覚的にフィードバック
  • 汎用性の高い応用: 脳神経外科から末梢神経手術まで幅広く適用可能

神経科学研究との接点

このプロジェクトは、私の神経変性疾患研究から得た知見を活かしています:
  1. 組織特性の理解: MSA研究で培った神経組織の生化学的特性に関する知識
  2. 臨床ニーズの把握: 神経内科での臨床経験から見えてきた手術現場の課題
  3. トランスレーショナルな視点: 基礎研究を実用技術に橋渡しする重要性

チームワークと学際的アプローチ

TRACSプログラムでの学びを活かし、工学系研究者との協働により:
  • 光学技術の医療応用
  • 規制対応を考慮した開発戦略
  • ビジネスモデルの構築
を進めています。

今後の展望

2025年2月27日の最終審査会では、200名以上の参加者の前でプレゼンテーションを行いました。この経験は、研究成果の社会実装に向けた貴重な一歩となりました。 基礎研究で培った知識を、実際の医療現場の課題解決に活かすことができるのは、研究者として大きな喜びです。今後も神経科学の専門性を深めながら、イノベーティブな医療技術開発にも挑戦していきたいと考えています。
Being selected as a finalist in Photonics Challenge 2025 represents an exciting opportunity to translate neuroscience research into practical medical solutions. Our Raman spectroscopy-based surgical navigation system aims to prevent nerve damage during surgery, bridging the gap between basic research and clinical innovation. Read more

現代ヒト学入門III 授業レポートが大阪大学CSCDサイトに掲載されました

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大阪大学CSCDサイトで授業レポートが公開

大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)のサイトにて、「現代ヒト学入門III」の授業レポートが前編・後編として掲載されました。

現代ヒト学入門IIIについて

この授業は、高度副プログラム「ヒトはどのようにしてヒトになったか」の一環として開講されており、人類学・哲学・生物学を交差させながら「ヒト」を問い直す学際的なプログラムです。

隠岐島でのフィールドワーク

2023年10月7日〜9日に隠岐島(隠岐の島町)を訪れ、800年の歴史を持つ「牛突き」(闘牛)の現地調査を行いました。この調査では:
  • 文化人類学的視点: 地域社会における人と動物の関係性
  • 歴史的視点: 神事・祭礼としての闘牛の意味
  • 現代的視点: 伝統文化の継承と変容
について考察しました。

医学研究者としての学び

医学部で神経科学を専攻する私にとって、このフィールドワークは新鮮な経験でした。特に印象的だったのは:
  1. 身体性の多様な理解: 医学的な「身体」概念と、文化的・社会的文脈における「身体」の違い
  2. 関係性の視点: 疾患を個体の問題として捉えるだけでなく、環境や関係性の中で理解する重要性
  3. ナラティブの力: 地域の人々の語りから浮かび上がる、数値化できない「生きられた経験」の価値

神経科学研究への還元

この経験は、私の神経変性疾患研究にも新たな視座をもたらしました。MSA(多系統萎縮症)のような疾患を理解する際、生物学的メカニズムだけでなく、患者さんの生活世界や社会的文脈を含めた全体的な視点の重要性を改めて認識しました。 CSCDでの学際的な学びは、Learning Journeyでも紹介しているように、私の研究哲学の重要な構成要素となっています。
This interdisciplinary fieldwork experience in the Oki Islands provided invaluable insights into human-animal relationships and cultural embodiment, enriching my neuroscience research with anthropological perspectives. Read more